アモルファス変圧器について

アモルファス変圧器は
電気を必要とする、あらゆる場面を省エネにします

変圧器が必要なシーン

発電所でつくられた電気は電圧が高く、変圧器を使って使用用途に適した電圧に変換する必要があり、私たちが電気を使う、ありとあらゆるシーンで変圧器が使われています。
これらを省エネ効果が高い「アモルファス変圧器」に変えることで、環境負荷の少ない電気供給を実現することができます。

アモルファス変圧器の特徴

最新技術で省エネと温暖化ガス(CO2)削減を可能に

変圧器には、電気を使用しているとき以外にも「待機ロス(無負荷損)」と呼ばれる待機電力が常時発生します。
「アモルファス変圧器」は、この「待機ロス(無負荷損)」を大幅に抑えることができ、省電力と温暖化ガス(CO2)削減を可能にします。

【H種乾式アモルファスコア適用の効果〈50kVAの例〉】※当社比
  無負荷損 Wi(W)
負荷損 Wc(W)
エネルギー消費効率(W)
40%負荷 20%負荷
無方向性珪素鋼板製(SIT) 500 1150 684 546
方向性珪素鋼板製(SIT) 250 1150 434 296
アモルファス製(AMT) 45 1150 229 91

省電力

ケイ素鋼板に比べ、待機ロスを大幅に低減した設計で省エネが図れます。

温度上昇が小さい

従来の変圧器に比べ、コアの発熱が抑えられるため、周囲環境の温度が低くなります。エアコンの電力が抑えられ、結果的にCO2がさらに削減されます。

リサイクル

アモルファスコアは、アモルファス合金へのリサイクルが可能です。アモルファス合金メーカーと連携して、効率的なリサイクル体制を整えています。

アモルファス変圧器が省エネを実現する理由は?

電気を通しやすい働きを持つアモルファス合金

通常の金属は、原子が規則的に並んでいますが、アモルファス合金の原子は規則性を持ちません。
そのため、電気エネルギーを持つ原子が自由に動き回ることができ、電力のロスを減らすことができます。

電気の動きを妨げないアモルファスコア

変圧器で重要なのは、電気の通り道となるコア(鉄心)という部品です。「アモルファスコア」は、およそ25ミクロンほどのアモルファス合金の薄い板を何枚も重ね合わせることで、電力のロスを削減しています。