過去経験のしたことのない自然災害の発生。
悪化の一途をたどる地球温暖化。
私たちの地球は、従来のトレンドでは想定できないことが発生しています。
このような環境の中で未来の子供たちに
住みやすい地球を残していくために、「地球環境を守っていく」ということは、
私たち大人に課せられた責務と言えます。
今、私たちが係わっている電気エネルギー分野でも、
地球環境にやさしいエネルギーとして、太陽光発電・風力発電等の
再生可能エネルギーの活用を拡大していくことが求められています。
私たちがこの責務を果たすために注目したのが、
次世代型素材「アモルファス合金」を活用した「アモルファス変圧器」。
もっとやさしく、もっと高効率に。
アモルファス変圧器は子どもたち、大切な人、地球を守る力になると信じています。
半世紀以上変圧器を手がけてきた私たちだからこそ、
次世代につながる製品を開発し、提供していきます。
変圧器のプロとして、世界の次のスタンダードをつくる。
これが私たちの使命です。


原子配列の革新が、未来の電力をつくる。
アモルファス合金とは、鉄やケイ素、その他のレアメタルなどを原料に、溶融状態から急速に冷却することで作られる非結晶、
すなわちアモルファスな個体のこと。この「急速冷却」こそがアモルファス合金のキーポイントとなる工程。
これにより、「驚きの薄さ」と「ランダムな原子配列」というアモルファス合金最大の特徴が誕生します。




常識を打ち破る、驚きの薄さ。

※参考データ
アモルファス合金の薄さは衝撃的。その薄さなんと約25μm。これは1mmの約1/40の薄さで、例えるなら髪の毛の太さ程度。
通常のケイ素鋼板と比べても約1/10の薄さと言われています。変圧器の無負荷損の半分以上を占める「渦電流損失」はコアの板厚に左右されますが、アモルファス合金のこの衝撃的な薄さが渦電流損失を無視できるほど小さくすることを可能にしました。

アモルファス合金は髪の毛ほどの薄さになるのは、その製造過程に理由があります。アモルファス合金は、高温に熱して溶融状態となった金属を急速に冷却して固めること規則性のないランダムな元素配列構造を持つ特殊な金属となるのです。そのため、厚すぎると内部まで固めることができません。この製造方法がゆえに、驚きの薄さが生まれました。



乱れこそ力、損失を極限まで低減。
乱れこそ力、
損失を極限まで低減。

アモルファス合金の2つ目の特徴は、原子がランダムに配列した構造です。急速冷却により金属が結晶化せず、アモルファスな状態になります。このアモルファスな状態、つまり「乱れ」こそが、損失低減の鍵となります。この「乱れ」が、分子相互間に発生する摩擦損失である「ヒステリシス損」を極限まで低減することを可能にしました。

通常の金属は原子が規則正しく並んでいるので、磁区を反転させるのに大きな力が必要となります。これが摩擦となり「ヒステリシス損」が発生します。
ですがアモルファス合金であれば、この摩擦を発生する要因となる「原子配列の規則性」がありません(ランダムになっている)。磁区反転に必要な力が抑えられ、摩擦が小さくなるため、ヒステリシス損を極限まで低減することができるのです。

地球にもお財布にも優しい
アモルファス変圧器。
次のスタンダードはもう始まっている。


待機ロスはほぼゼロへ。
未来の省エネが、いまここに。
アモルファス変圧器では、「待機ロス」を無視できるほど小さく抑えることができます。
その理由は、驚異的な薄さと自由な原子配列構造。待機ロスを構成する「ヒステリシス損」と「渦電流損」を大幅に低減できるのは、
この次世代素材・アモルファス合金が持つ2つの特徴のおかげです。
待機ロスがほぼゼロになる時代へ。新しい省エネを実現する鍵は、アモルファス変圧器です。


H種乾式アモルファスコア適用の効果(50kVAの例)※当社比


地球と、そしてあなたの未来のために。
かつてない高効率を実現。
地球と、そしてあなたの未来のために。

使い続けるほどに増す経済性。
お財布にも優しく賢い選択。
省エネなアモルファス変圧器はお財布にも優しい。電力の損失を大幅に抑えることができるため、
不必要な電力消費を防ぐことができ、電力料金をグッと抑えることが可能になりました。
また、アモルファス変圧器は、使えば使うほどトータルのコストパフォーマンスが良くなるというのも嬉しいポイント。
ランニングコストを圧倒的に低く抑えることが可能です。



環境への思いやりをカタチに。
未来を守る変圧器。
従来の変圧器と比べると、鉄損が非常に小さく、そのためコアの発熱が抑えられるので、周囲環境の温度を低く保つことができます。
これによりエアコンの電力が抑えられ、大幅なCO2削減にも貢献。アモルファス変圧器なら、杉の木約119本分(※)のCO2を吸収。
さらに、アモルファスコアはアモルファス合金へのリサイクルが可能。リサイクル会社やアモルファス合金メーカーとの連携体制により
効率的かつスムーズなリサイクルを実現します。
使い終わったら、また始まる。アモルファスのリサイクルの輪が地球の、そしてあなたの未来を守ります。
※杉の木1本分の二酸化炭素吸収量は約14kgとする。



アモルファス変圧器なら、資源の有効活用にも貢献。
ケイ素鋼板製の場合、全く同じケイ素鋼板に戻すことは難しいですが、アモルファス製はアモルファス合金にもう一度戻すことができます。
私たちはこれまで歩んできた歴史から、変圧器メーカーや金属メーカーとの強く固い結びつきがあります。これにより、スムーズにアモルファス変圧器のリサイクル体制を築くことが可能となりました。
アモルファスなら最後まで、持続可能。真の意味で環境にやさしい変圧器。
未来を切り拓く アモルファス変圧器
